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ドクターズコラム第58回「生活習慣病と噛む効果A」

ドクターズコラム第58回「生活習慣病と噛む効果A」

食物を良く噛まない子噛めない子硬い食物をきらう子がたくさんいます!!
最も多く見られる悪い習癖

診療を受けた小・中学生との保護者へのアンケート統計より


児童に多く共通して言えることは、早めし・偏食・良く噛まない・軟食嗜好であること。噛む回数、食事時間の不足が顕著にあらわれています。

考えられる原因

正しく噛まない、噛めないと…こんな悪影響が!!

【1】あごの骨の動きや噛むことに使われている数種の筋肉の発達・発育が遅れます。


【2】歯を支えるあごが未発達により細くなり、歯がきれいに並びきれない不正咬合になります。


【3】情緒面、知能の発達にもさまざまな問題を引き起こします。


【4】「長寿薬」とも言われる「唾液」の分泌機能に悪影響を及ぼします。


【5】肥満になり、生活習慣病になりやすくなります。



歯には6つの重要な役割があります

 



噛むことで得られる効果!!

こんなにあるの? いっぱい噛んで生活習慣病を予防しよう!目指せ健康・長寿!

1.唾液の分泌を促しガン予防、歯の病気予防、体力向上に!

良く噛むことで、食物を小さく砕き、つぶすばかりでなく唾液や胃液の分泌を促し増加させるので、それらに含まれる酵素がさらに食物の消化を高めます。これはガンの予防にもつながります。また唾液は口腔内にある無数の細菌の繁殖をおさえると同時に自然の清掃作用なども促すので歯の病気(むし歯・歯周病等)の予防にもなります。さらに体内への養分や栄養素の吸収を促進させ、その結果子供の発育を促し瞬発力を養うなど体力向上にもつながるのです。



2.脳を活性化させ、肥満・老化防止に!

食物を噛むためには、顔や顎の周囲にある25以上の筋肉を使います。良く噛むことで、脳内温度が上昇し血流の循環が活性化され、脳に十分な酸素と栄養が送られます。そして脳神経細胞が刺激されて脳細胞の代謝が活発になります。その結果、頭がさえて集中力が高まり、記憶力増加にも影響するので勉強にも身が入り成績アップにつながります。さらに味を感じる脳細胞も刺激され口に入ったものが美味しく食べられるようになります。同時に、これ以上食べ過ぎないようにと満腹中枢も目覚め、肥満防止にもつながります。また、噛むことがストレスの発散になり本能的な満足感が満たされるばかりでなく、高齢者には老化防止、ボケ予防、脳卒中の予防にもなります。



3.正常な咬合が美しい発音や言葉を生み出します!

良く噛むことで、正常な咬合と歯並びをつくります。きれいに回復した口元は正常な発音と美しい言葉を生み出すばかりでなく、そろった白い歯が口元から見える、見た目の美しい生き生きとした美男美女に育てます。高齢者にとっても若々しく見せるための秘訣で、発音が良くなり声も若返ります。本来ある自然な口元を回復することは、その人の人格・個性の回復にもつながり精神衛生面にも大いに役立ちます。



4.メタボリックシンドロームを予防してくれます!

「メタボリック」とは「代謝」という意味で、「内臓脂肪症候群」とも言います。これは生活習慣病の一つで、内臓に脂肪がたまると「肥満」「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」などの症状が複数出て動脈硬化を呼び、心臓病や脳卒中での死亡につながります。今回、このメタボリックシンドローム対策のため、厚生労働省健康局の『保健指導における学習教材集』に、歯科に関する以下の6項目が重要として組み込まれました。


1.歯周病は糖尿病の合併症の一つである。
2.一口30回噛むことで肥満予防。
(参照:フレッチャーさんの、噛むことによる健康法)
3.きちんと噛めるための自分の歯を健康に保つ。
4.歯周病予防は、日常の手当て(ブラッシング)と専門家による予防手当て
(PMTC)が必要。
5.歯周病予防のために、毎日歯ぐきを見て自己診断。
6.喫煙は歯周病の危険因子であるから禁煙を!

カムカム雑学 こんな話知ってる?
噛んでやせたフレッチャーさんのお話

百年も前に「よく噛んでやせる」方法を発見した時計屋さんがいました。彼は事業を成功させ、運動もせずグルメ三昧の暮らしをして100キロ近く太ってしまいました。医者の精密検査を受けたところ、いろんな病気になってきていると指摘されました。そんな彼が「健康にもどるには?」と思案しながら散歩をしていた時、貧しくはあるが楽しそうな食事風景をのぞいたのです。彼は突然ひらめきました。それは「自然の食べ物を、楽しく、ゆったり良く噛んで食べること」でした。実行するにつれだんだん体重が減り、5か月で30キロも減量できました。運動する意欲もわき、自転車競技でも優勝しました。彼の噛む健康法は、栄養学の権威者にも証明され「フレッチャイズム」と名付けられたのです。


丈夫な歯はカルシウム摂取の恩恵だけ?

硬くて立派な歯が出来上がるためには、カルシウムの他にいろいろな栄養素が必要です。煮干しや小魚が歯に良いというのはカルシウムが多いからだけでなく、「フッ素」がたくさん含まれているからです。今日ではこの「フッ素」を化学的に応用した「フッ化物」の適用が国際的に推奨されています。「フッ化物溶液」でブクブクうがいをしたり、フッ化物入りの歯みがき剤やスプレーなどを歯に吹きかけてむし歯を予防している家庭なども多くなりました。


歴史が語る、噛むことで顔の形もかわる?

歴史上かの有名な徳川家康には、「一口で48回噛んだ」という記録が残っています。埋葬された遺骨等の分析・研究により、家康の顔は「えらの張った四角い顔立ち」をしていたといわれています。時代がながれ、12代将軍・徳川家慶の歯をみると、ほとんどすり減っておらず、これは食物をよく噛んでいなかった証拠です。食べ物も豊富になり、彼がいかにやわらかいものばかり食べていたかが推測できます。その分あごの骨も発達せず、顔の形も「うりざね顔・らっきょ顔」だったそうです。


唾液は、食中毒やO−157まで防ぐ!

唾液中に含まれるリゾチーム、ラクトフェリンなどは、口腔内の細菌の繁殖をおさえ、自浄作用(自然の清掃作用)を促します。また良く噛んで食べるとその信号が胃に伝わり、強酸が分泌されて外来性の病原菌を死滅させます。仮に生き残った菌も、胃や小腸内で殺菌力の強い酵素や免疫グロブリンの働きにより溶かされてしまいます。たくさん噛んで、いっぱい唾液をだすことが、これらの感染の予防につながるのです。




次回のコラムは、『知覚過敏』をお送りする予定です。



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